16079 イランが弾道ミサイル開発を継続    古澤襄

■国連が秘密報告書で指摘
米国がリードしてきた反欧米陣営への経済制裁は、実効性の乏しい”かけ声制裁”と化しているのではないか。クリミアを獲得したプーチン・ロシア、大統領選でアサドの勝利が予想されるシリア、新造フリゲート艦2隻を就航・配備した北朝鮮、南シナ海に進出を隠さない中国、そこへイラクまでが弾道ミサイルの開発を継続している。
オバマ、ケリーの唱える経済制裁の強化は、ことごとく”尻抜け制裁”に終わろうとしている。
<[ウィーン 16日 ロイター]国連は、イランが、国連安全保障理事会(安保理)決議で禁止されている弾道ミサイルの開発を継続しているとする報告書をまとめた。
ロイターが入手した対外秘の報告書によると、決議に違反する物資の調達は明らかに減少したものの、ミサイル開発計画は、一部発射実験を見送った以外、縮小の兆候が見られないという。折しも再開したイランと米欧など6カ国の協議でも懸案として浮上している。
国連安保理は2010年、核開発問題でイランに制裁を科す決議を採択。決議には核弾頭の搭載が可能なミサイル開発の禁止も盛り込まれた。
国連の専門家委員会がまとめた報告書は「イランは弾道ミサイル開発と宇宙プログラムを継続している。2013年8月には、シャールードから40キロの地点に新たなミサイル発射施設を発見。セムナーンのイマーム・ホメイニ宇宙センターでは、弾道ミサイルと衛星打ち上げに使用できる、より大規模な複合施設が完成間近の段階にあることが分かっている」としている。
最高指導者ハメネイ師は、6カ国との協議の目前に控えた11日、西側諸国がイランにミサイル開発停止を期待するのは「おろかでばかげている」と発言。弾道ミサイルの大量生産を指示した。
イラン政府は、ミサイルは核問題協議の議題に含まれるべきでないとの主張を繰り返している。
米政府高官は今週、2010年の安保理決議は「他の多くのものと同様、核兵器搭載可能ないかなるミサイルも(開発禁止)措置の対象となると明記している」と述べ、イランの弾道ミサイル製造能力も協議の議題に含めなければならないとの見解を示した。(ロイター)>
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