16238 中国 天安門事件で失脚の趙紫陽元総書記の側近連行   古澤襄

1989年に中国・北京で起きた天安門事件で民主化を求める学生に理解を示したことで失脚した趙紫陽元総書記の側近が公安当局に連行されたことが分かり、海外メディアに接触させないねらいがあるとみられます。
関係者によりますと、公安当局に連行されたのは、趙紫陽元総書記の側近の鮑※とう氏(81)です。鮑氏は天安門事件で民主化を求めた学生に理解を示し、軍による鎮圧に賛同しなかったとして解任された趙元総書記の秘書で、みずからも国の転覆をあおった罪などで7年間、服役しました。
鮑氏は海外メディアを通じて、事件の真相を公表しようとしない政府の姿勢を批判し、民主化の遅れが中国に悪影響をもたらしていると警告し続けていますが、発言が中国国内で伝えられることはありません。
鮑氏はことし1月、NHKの取材に対して、「中国当局から6月4日までいかなる取材も受けないよう命じられた」と話していて、今回の措置も、海外メディアと接触させないためとみられています。
中国当局は、今月4日に天安門事件から25年の節目を迎えるの前に、共産党の一党支配に対する批判が高まることを警戒し、政府に批判的な弁護士や知識人らを相次いで拘束していて、国内外で「言論の自由の弾圧だ」などとして非難の声が広がっています。(※とうは「杉」の「木」が「丹」)(NHK)>
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