16245 「再編の号砲だ」 玄葉、前原、細野   古澤襄

■うごめく民主再編派 連携・牽制・海江田降ろし
<日本維新の会の分党により、民主党内で野党再編派の主導権争いが激しくなっている。橋下徹共同代表に近い維新の浅田均政調会長が1日のNHK番組で、結いの党との合流について「(通常)国会終了と前後して話し合いを続ける」と述べると、結いの柿沢未途政調会長も「(分党で)政界再編の号砲が鳴った」と応じた。そうした橋下氏系維新と結いの合流加速化が民主党を刺激しているようだ。
民主党の細野豪志前幹事長は5月31日、結いの江田憲司代表の地元・神奈川で講演し、密接な関係をアピールした。これに対し、松本剛明元外相は8日、江田氏が出席する福島県郡山市の維新福島総支部主催の会合に参加する。松本氏は細野、江田両氏と、橋下氏側の維新・松野頼久国会議員団幹事長が代表を務める勉強会「既得権益を打破する会」の幹部で、江田氏との連携する姿勢を示す狙いがありそうだ。
一方、「海江田降ろし」につながる党代表選の前倒しを最初に公言した玄葉光一郎元外相も今月中旬、橋下氏腹心の衆院1回生議員と都内で会合を開く。「玄葉氏からの誘い」(維新関係者)という。
橋下氏と親交が深い前原誠司前国家戦略担当相は維新分党が決まった5月29日、記者団に野党再編への意欲を表明。海江田万里代表の進退について「1年間の総括をすべきだ」と言及しており、玄葉氏の動きは「前原氏への対抗心の表れ」(民主党幹部)ともみられている。
民主党再編派の維新、結いを巻き込んだ“つばぜり合い”は激しさを増すばかり。当の海江田氏は5月30日のBS日テレ番組で「数合わせだけで合併、連携すれば破綻する」と強調した。最近の海江田氏は「海江田降ろしの活発化で逆にやる気を出してきた」(周辺)。闘争心にようやく火がついたようだ。(産経)>
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