民主党の前原誠司元代表が海江田代表の退陣を求め、辞めない場合は離党の覚悟があると表明した。民主党内の反響は冷淡である。「一人だけの離党か?」という声すら聞こえてくる。
仕掛け人の維新・橋本徹共同代表や結いの江田憲司代表は、前原氏に続いて民主党の保守系がぞろぞろとついてくる・・・と期待したに違いない。
その一人、岡田克也元代表は「5年間は充電したい」とマイペースを保っている。ポスト海江田の最短距離にあると意識しているのだろう。海のものとも山のものとも分からぬ維新+結い連合よりも、民主党が野党第一党として再起することに賭けている。
■一人だけの離党か
その一方で維新の中からは、「一人だけの離党でも構わない」とせっぱ詰まった声も聞こえてくる。前原氏が離党して維新に参加すれば「橋下共同代表 前原共同代表コンビ」を組んで、低迷気味の維新に新しい風を吹き込む思惑がある。それが野党再編に繋がるという思惑である。
■民主 岡田代表のウルトラC
新しい風といえば「岡田代表 細野幹事長コンビ」も囁かれている。この新コンビによって来年の統一地方選挙に立ち向かうウルトラC。海江田執行部を支えている左派グループは、あえて縁の下の力持ちに徹することが出来るだろうか。
■政策転換が可能か
顔ぶれを変えるだけで、民主党の支持率が上向くだろうか。やはり保守系と左派の政策が現実政党として近づき、もう一度、政権担当の能力があることをみせねばならない。そうでなければ「岡田代表 細野幹事長コンビ」も絵に描いたモチに終わるだろう。
杜父魚文庫
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