16340 中国の富裕層、日本の2倍近くに   古澤襄

■米国に次いで世界2位
中国では富裕層が急増しており、その世帯数は日本の倍近くに達していることが新たな調査で分かった。中国の富裕層はシャドーバンキング関連の金融商品から莫大なリターンを獲得し、資産を拡大させているという。
米ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が10日に発表した「グローバルウェルス2014リポート」によると、中国の富裕層は2013年に237万8000世帯に達し、前年比82%増加した。この数字は日本の124万世帯の2倍近くだ。
世界で中国より多くの富裕層を抱えている国は、713万5000世帯(2013年)の米国のみ。
BCGでは、富裕層の定義を世帯当たりの流動資産が100万ドル(約1億円)以上としている。この中には株式、キャッシュ、その他金融商品が含まれるが、不動産や収集品、高級品などは含まれない。
中国では作年、国全体の資産額が前年比49%増の22兆ドルに達するのに伴い、国民の資産も拡大した。BCGは、信託商品のような特定の金融商品が爆発的な資産の伸びをもたらす主因になったとみている。2013年に信託商品の総資産額は82%増加。これは「シャドーバンキングが急激に拡大していることを反映している」という。
世界全体の富は15%増の152兆ドルとなった。日本を除くアジア太平洋地域の国々で31%増の37兆ドルに達したことが全体の伸びをけん引した。世界で最も裕福な北米では、16%増の50兆3000億ドルとなった。株式市場からの大きなリターンが主因だ。
世界的にみると、富裕層は2013年に前年比19%増の1630万世帯に達した。(米ウォール・ストリート・ジャーナル)>
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