中国の国家統計データは、国防費統計にみられるように信用できない。情報操作が得意な共産圏国家の通弊といえばそれまでだが、それでも欧米の専門家筋にかかると概略がみえてくる。
5月の中国石油需要は昨年8月以来9カ月ぶりの低水準となった。国際エネルギー機関(IEA)は5月の月報では増加が予想されていた。
その原因を製油所がメンテナンスのために生産を減らしたなどと説明しているが果たしてそうだろうか。中国内需の落ち込みが輸入データに出ているので、その影響もあるのでないか。もっともデータ改竄はお手のものだから、中国経済が破綻するまで待つしかないのかもしれない。
<[北京 13日 ロイター]ロイターが中国政府発表の速報値から算出したところによると、5月の同国の石油需要は前月比3.1%減の日量941万バレル程度と、昨年8月以来9カ月ぶりの低水準となった。
製油所がメンテナンスのために生産を減らし、在庫抑制に向けて余剰の石油を引き続き輸出したことが要因。前年比では0.7%の減少。
国際エネルギー機関(IEA)は5月の月報で、2014年通年で中国の石油需要が3.5%、日量換算で35万5000バレル、増加すると予想している。
IEAによると、第1・四半期の需要の伸びは1.3%にとどまったが、今後伸びが加速すると見込まれている。
ロイター算出の石油需要は、国内製油所での原油処理量に石油製品の純輸入量を加えた需要で、中国政府がほとんど公表しない在庫変動データは踏まえていない。
国家統計局によると、5月の製油所の原油処理量は前月比1.3%減の日量950万バレルだった。前年比では3.5%増加した。(ロイター)>
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16358 5月の中国石油需要は前月比3.1%減、9カ月ぶりの低水準 古澤襄
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