(ブルームバーグ)23日にイラクの首都バグダッド入りりしたケリー米国務長官は、イスラム教スンニ派過激派組織の進攻阻止でオバマ大統領が空爆を決断する場合に備え、米国は必要な情報を収集中だと語った。
ケリー長官は在イラク米国大使館で記者会見し、「オバマ大統領は資源を適切に配備し、標的設定に必要な状況を日々整えている」と述べた。
さらに、空爆実施の決定権は「オバマ大統領だけが有しており、いつでも決断できるようになっている」とし、「現在、われわれは戦略を実行に移しつつある。待ってはいない」と語った。
米政府当局者はこの日、米国のイラクでの軍事行動を阻む軍事・政治的障害が依然幾つか存在すると述べた。
ケリー長官は23日、イラクのマリキ首相と会談した。会談は90分余り続いたが、マリキ首相はこれまでのところ、挙国一致政権の発足を求める米国の要求に応じていない。
ケリー長官はイラクが挙国一致政権を迅速に発足させない限り、国際社会からの支持は得られないと述べた。 マリキ首相に対してはスンニ派やクルド人だけでなく、自身が所属するシーア派の一部からも退陣圧力がかかっている。
ケリー長官によれば、マリキ首相は7月1日までの新政権発足を目指しプロセスを開始すると約束した。 (ブルームバーグ)
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16430 ケリー国務長官:米政府は空爆命令に備え必要な情報を収集中 古澤襄
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