16479 「中国版イージス艦」環太平洋合同演習に初参加    古澤襄

【ホノルル=向井ゆう子】6月下旬に米ハワイ沖などで始まった米海軍主催の世界最大規模の訓練「環太平洋合同演習(リムパック)」の開幕記者会見が30日、パールハーバーの海軍基地で行われた。
今年は一方的な海洋進出で周辺国と対立を深める中国が初参加。ハリー・ハリス米海軍太平洋艦隊司令官は「中国海軍との間で互いに透明性を高め、理解を深めたい」と述べ、信頼醸成に期待を示した。
中国の指揮官で南海艦隊所属の趙暁剛・海軍大佐は、中国の参加目的について「米中両軍の新しいタイプの関係を前進させるためだ」と説明。その上で、「世界平和と地域の安定を守ろうとする中国軍の積極的な態度の表れだ」と強調した。
日本の海上自衛隊第3護衛隊群司令の中畑康樹海将補は「中国ほど大きな国、新しい装備をどんどん導入している国が周辺海域のより安定した安全保障環境に貢献していくことを、我々も歓迎している」と語った。
中国は、「中国版イージス艦」と呼ばれる防空ミサイル駆逐艦「海口」、フリゲート艦「岳陽」、補給艦、病院船の4隻を派遣しており、救援活動など7項目の訓練を予定。リムパックは8月1日まで。今回は22か国から艦艇約50隻、航空機200機以上、兵士2万5000人以上が参加する過去最大規模の演習となっている。
(読売)
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