16488 北朝鮮制裁、一部解除 再調査、夏にも経過報告   古澤襄

■安倍首相「国家的決断できる組織」
政府は3日午前、北朝鮮との外務省局長級協議を受け、関係閣僚会議、国家安全保障会議(日本版NSC)を相次いで開催し、北朝鮮への独自制裁の一部を解除することを決めた。1日の日朝協議での北朝鮮の説明で、日本人拉致被害者らの安否を再調査する特別調査委員会の実効性が担保できると判断した。北朝鮮による包括調査の第1回の報告は早ければ「夏の終わり」となる見込み。
日本が対北朝鮮制裁措置を緩めるのは初めて。安倍晋三首相は特別調査委について記者団に「国家的な決断、意思決定をできる組織が前面に出る、かつてない態勢ができたと判断した」と表明。「これはスタートでしかない。全面的な解決に向けて一層、身を引き締めて全力で当たっていく決意だ」と強調した。
政府は、日朝協議での北朝鮮側の説明の概要を公表。それによると、特別調査委の規模は全体で30人程度で、最高意思決定機関である国防委員会から全ての機関を調査できる特別な権限が付与された。
金正恩第1書記直轄で秘密警察に当たる「国家安全保衛部」や、軍を管轄する「人民武力部」など北朝鮮中枢の関与も確保された。委員長にはソ・テハ国防委員会安全担当参事兼国家安全保衛部副部長の就任が内定している。(時事)
      
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