16490 議員の識別と分かり易い集団的自衛権   西村眞悟

自民公明の集団的自衛権の議論は、既に何度も述べてきたが、持ち帰り先の支持団体に対する配慮はあっても、国防における切実な問題意識がなかったのである。
 
とはいえ、集団的自衛権論争は、意外な効用があったといえる。 それは、集団的自衛権によって、「議員が識別された」ということである。
 
昨日、国会周辺に詰めかけた「反対派」の集会に、同調する議員と同調しない議員が識別された。維新の会も、割れたとおりに綺麗に識別された。まことに割れて良かったと得心できる。石原慎太郎さんが、すっきりした、と言われたとおりだ。これからは、野党のみならず、与党も識別されるだろう。
「平和を願うなら、戦いに備えよ」これが、古代ローマ以来の真理ならば、我が国政治は、いよいよ、「平和の為の戦略」を樹立しそれを実行する責務を果たさねばならない。それが、私の政治課題であり政治的使命である。

さて、昨日は、国会議事堂周辺は騒々しかった。
ここは三年間ほど、毎週金曜日には「反原発」の人が集まってドラをたたき奇声を上げる場となっている。そして、三年も続ければ、既に立派な営業で、「常連」は警備する側にも顔見知りになっている。
そこで、昨日、この反原発の「常連」が、反集団的自衛権集会を営業していた。従って、打ち鳴らすドラや太鼓も同じなら奇声も同じだった。それを、マスコミは、ニュースで繰り返し放映していたということだ。あほらし。
昨夜、赤坂のビルの地下二階で、八人の衆参議員と夕食をともにした。そこで、いろんな議員が、反原発派の反集団的自衛権集会に行って挨拶をしている様が話題となった。やっぱり、民主党はもちろん民主党崩れとか結いとかは使い物にならんとか・・・。
即ち、こういう時期になれば、市民派を気取って保身に走る議員が走り出す。まことに面白い。
 
そこで私が言った。「誰か、あの集会の中にいる一人を狙って馬鹿野郎と叫んで殴りにいけ。周りは必ず、それを止めようとする。その時言うんだ。こら、集団的自衛権を行使するな、と。」
さて、北京の日朝会談であるが、案の定、会談内容を東京に持ち帰る前に、北朝鮮側が「誠意を示した」と既に浮き足立っている。そして、盛んに、「制裁解除」の方向と思わせぶりに流している。
外務省は、自画自賛の準備をしているのだ。要注意だと、繰り返し言っておく。
杜父魚文庫

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