16503 台頭する過激派勢力、イスラム諸国で懸念高まる   古澤襄

■イスラム諸国で行った米調査  懸念が大半
[2日 ロイター]米ピュー・リサーチ・センターがイスラム諸国で行った調査で、イスラム過激派組織の台頭を「懸念する」との回答が大半を占めたことが明らかになった。
調査は、イスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」がイラクとシリアにまたがる地域を掌握する以前の今年4─5月に実施。14カ国で1万4000人以上から回答を得た。シリアとイラクでは戦闘が続いていたことから、調査は行われなかった。
調査結果によると、「自国のイスラム過激派に懸念を抱いている」との回答は、レバノンが92%と最も高かった。そのほか、チュニジアの82%、エジプトの75%、ナイジェリアの72%、パキスタンの66%、パレスチナ自治区の65%、マレーシアの63%などとなった。

イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」による攻撃が相次ぐナイジェリアでは、回答者の79%が同組織に否定的な意見を示した。パキスタンでは、59%の回答者が「タリバン」に反対した。
また、パレスチナ自治区のガザ地区では、同地区を実効支配する「ハマス」に対する否定的な見解が63%と、昨年調査時の54%から増加した。
ピュー・リサーチ・センターは調査結果を受け、「中東諸国の大半では、過去1年の間に過激派に対する懸念が高まった」と指摘した。(ロイター)
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