■ウクライナ軍報道官が発表
【モスクワ】ウクライナ軍報道官は23日、同軍の戦闘機2機がロシア領土から発射されたとみられる地対空ミサイルで撃墜されたと発表した。
ウクライナ国防当局のリセンコ報道官によると、2機の戦闘機は高度1万7000フィートで飛行していたところを撃墜された。同報道官はその上で、ウクライナ東部の親ロシア派分離主義勢力が保有するミサイルの射程距離を超えているとの見方を示した。
また、親ロシア派勢力が先週マレーシア航空MH17便を撃ち落とした際に使用したとみられる高性能地対空ミサイルは、これまでにロシアに送り返されたとの見解を表明した。一方ロシア側は、3カ月前からウクライナ軍と同国東部で戦闘を繰り広げている親ロシア派勢力との深いつながりはないと繰り返し主張している。
リセンコ報道官は「暫定情報によると、(戦闘機2機は)国外から撃墜された」と述べた。
これに先立ち、ウクライナ国防省は親ロシア派勢力が肩に乗せて発射する携行式ミサイルを用いて戦闘機を撃墜したとの見解を示していたため、リセンコ報道官の発表はこの見方を覆すものとなる。また、親ロシア派勢力もウクライナ軍の戦闘機を撃墜したと発表していた。
アムステルダムからクアラルンプールに向けて飛行していたマレーシア機が撃墜されて以来、ウクライナ上空で航空機が撃ち落とされたのは初めて。マレーシア機の事故では乗員乗客298人が死亡した。(米ウォール・ストリート・ジャーナル)
杜父魚文庫
16659 ウクライナ戦闘機2機、ロシア領土から撃墜 古澤襄

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