気力を強く持つことが病気に克つ必須の条件だと広言してきたが、一ヶ月もの間、食欲がなくなり下痢がとまらい条件下で67キロあった体重が59キロ・・・さすがに気力も萎えそうな気分に襲われた。
毎朝、体温を測ると七度二分、老人にとっては平熱が六度五分ぐらいだから何となく熱っぽい。それでも頑張って愛犬の散歩に毎日出たが貧血気味でフラフラする。
主治医が私の身体を診て「精神力だけでは病気は治らない。まず服用している薬は思い切って減らし、無理をしないで、体力の回復に専念しなさい」と至極、当たり前の診断をした。半分は笑いながらの診断だから、当方も大いに照れながら方針転換をすることにした。
体力の回復には好きなものを食べ、睡眠を十分とることが先決。愛犬の散歩は女房に任せて無理な運動は自制した。数日で下痢症状はとまり、食欲もでてきた。酒は自粛しているが、タバコは吸い放題。ブログは一日も欠かさず書き続けた。
体調が回復して間もなく一ヶ月近くになるが、体重は65キロを超え、貧血症状もなくなった。愛犬の散歩も復活している。不思議なもので気力も充実、体温も平熱を維持している。
人間の身体はまず”食”にあると、いまさらのように覚った。衣食住というが、まず食が第一。女房は車の運転が出来ないので、デイ・サービスの彼女を雇って食べたいものを注文し、料理を作って貰うことにした。
それを見ていて自分で「まぜご飯」を作ったり、「ボンゴレ・スパゲテイ」や「豚肉のショウガ焼き」を作ったりしている。学生時代に自炊した経験が役立っている。
そんな話を二人の従妹にしたら「特上の信州味噌を送るから・・・」「横浜の肉まんを送るよ」。娘二人も入れかわりやってきて、昼飯や夕食を作ってくれている。
天下国家を論じるつもりが、口を開けば食べ物の話ばかり。なんとも情けない仕儀となったが、いまは体力の回復に専念することが先決だと割り切っている。
杜父魚文庫
16673 衣食住というが、まず食が第一 古澤襄

コメント
情けないことなどではありません。
食は大切です。
くれぐれも御身御大切に。
ブログをみて、古さんの健康状態を推測してます。気力があるから、食に挑戦できてるのだと思ってます。年齢に関係なく、気力が明日を保証するのでしょうね。