16751 米国の力には限界も…オバマ氏、米露会談後に    古澤襄

■プーチン氏と対話を重ねても行動を変えさせられないと認めた
【ワシントン=白川義和】オバマ米大統領は1日、プーチン露大統領との電話会談後の記者会見で、ロシアのウクライナへの介入やパレスチナ自治区ガザでの戦闘などで影響力を発揮できないことへの釈明に追われた。
「外交には時間がかかる」と理解を求めつつ、「米国は地球上で最も強い国だが、すべてを支配しているわけではないことを人々は忘れている」と述べ、米国の力の限界も強調した。
「プーチン大統領とロシアが(国際協調という)長期的利益を無視した場合、戦争は問題外として、我々ができることには制約がある」「プーチン氏の思考を支配することはできない」
オバマ氏は、ロシアへの制裁圧力が進んでいることをアピールする一方、プーチン氏と対話を重ねても行動を変えさせられない現状を認めた。イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くガザ情勢や、イスラム過激派が台頭するイラク情勢についても「即時の成果は出ていないが、前進はしている」と釈明した。
オバマ外交を「弱腰」「受け身」と批判する声に対し、「我々の国力には限りがあることを認識しなければならない」とし、「結果論」や「あら探し」をすべきでないと反論した。
(読売)
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