北朝鮮による日本人拉致被害者らの安否に関する再調査について、9月第2週以降に日朝外務省局長級協議を開き、最初の報告を受ける見通しとなっていることが6日、分かった。日本政府関係者が明らかにした。
詳細な日時や開催場所は今後、調整する。安倍晋三首相が9月6日から3日間程度の日程でスリランカとバングラデシュを訪問する予定を組んでいることから、帰国後の日程でセットする方向だ。
北朝鮮は7月4日に、拉致被害者らの再調査のために「特別の権限」を付与された特別調査委員会を発足し、調査を公式に開始。日本側は当初、1回目の報告時期を8月末から9月初旬とにらんでいたが、北朝鮮側は先週、北京の外交ルートを通じ「もう少し時間がかかる」と伝達してきた。
北朝鮮側は事前交渉で「自分の意思で(北朝鮮に)入国しとどまっている人は日本に帰国させてもいい」と伝えており、安否確認とともに日本送還対象者の選別作業も進めているとされる。こうしたことから日本側は「9月初旬が中旬になっても、作業を遅らせているとはいえない」(政府筋)と判断した。
日本は、ミャンマーで8月10日に開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)の地域フォーラム(ARF)閣僚会議に合わせ、岸田文雄外相と北朝鮮の李(リ)洙(ス)●(=土へんに庸)(ヨン)外相との会談を実現させ、再調査の進捗(しんちょく)状況を聞くとともに拉致問題の解決を促す方針だ。(産経)
杜父魚文庫
16801 拉致報告、9月第2週以降 北朝鮮の特別調査委 古澤襄

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