菅官房長官は午前の記者会見で、ウクライナ情勢を巡り、ロシアのプーチン大統領が追加制裁を科した欧米などへの対抗措置を決めたことについて、「誠に遺憾だ」としたうえで、ロシアに対して停戦に向けた対話など建設的な行動を求めていく考えを示しました。
ウクライナ情勢を巡って、欧米などがロシアに対して追加制裁を科したことを受けて、ロシアのプーチン大統領は、初めての対抗措置として、制裁に加わっている国々からの農産物や食料品の輸入を1年間、禁止または制限することを決めました。
これについて、菅官房長官は午前の記者会見で、「ロシアがそのような措置を取ったことは誠に遺憾だ。具体的な対象品目は、これから指定されるということなので、今後の動きを注視していきたい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「ロシアに対しては、対抗措置ではなく、ウクライナ情勢の平和的解決に向けて、停戦と和平に向けた対話、武器や戦闘員の越境停止、さらに国境管理の厳格化など、ウクライナ国境付近での威喝の停止などを実施するよう、建設的な行動を求めていきたい」と述べました。(NHK)
■日本の農産物・食品も輸入禁止の対象か
プーチン露大統領は輸入禁止・制限の対象となる具体的な製品や国名は明らかにしていないが、ロシアに対しては、ウクライナ危機に加担したとして米国、欧州連合(EU)、カナダ、オーストラリア、日本が制裁を科している。
その一方でロシア政府は対ロ制裁を実施していないブラジルからの農産物輸入を大幅に拡大することで合意したと明らかにしていた。
杜父魚文庫
16805 菅官房長官 「ロシアの対抗措置は遺憾」 古澤襄

コメント