9月第1週に行われる内閣改造・自民党役員人事は、石破幹事長が交代する方向となり、後任選びに注目が集まっている。
過去の幹事長選びでは、「挙党態勢型」や「参謀型」「盟友型」「抜てき型」などのパターンがあり、党内では様々な臆測が飛び交っている。
石破氏の起用は、総裁選で戦ったライバルを取り込む挙党態勢型だった。
石破氏の後任として本命視されているのが、岸田外相だ。首相に近い議員は、「党に配慮する意味で、派閥会長の岸田さんの起用はあり得る」と指摘する。
岸田氏が会長を務める岸田派(宏池会)は「軽武装・護憲」を掲げ、古賀誠元幹事長らを中心に、首相とは政策的な違いがある。ただ、岸田氏は、首相の外交方針を忠実に実行し、首相の信頼を得ているとされる。
岸田氏が幹事長になれば同派(衆院32人、参院12人)の協力が見込めるだけに、岸田氏起用も挙党態勢型に分類される。来秋の党総裁選に向け、反安倍の動きを封じる狙いもあるとされる。(読売)
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