16922 「イスラム国」が米国人記者の殺害発表    古澤襄

■首を切断のビデオ 米政府は真偽検証中
[バグダッド/ワシントン 19日 ロイター]イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」は19日、約2年前にシリアで行方不明となった米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏の首を切断したとするビデオを公表した。
ビデオは「米国へのメッセージ」とのタイトルでソーシャルメディアサイトに投稿された。現時点で真偽は確認できていない。フォーリー氏は5年間の中東取材経験があり、2012年11月22日に身元不明の武装集団に誘拐された。
米ホワイトハウスは19日、情報機関がビデオの真偽を検証していると明らかにした上で、本物であると確認されれば激しい憤りを禁じ得ないとの認識を示した。
また、イスラム国は同日、米国人ジャーナリストのスティーブン・ソトロフ氏を拘束しているとするビデオもソーシャルメディアサイトに投稿した。
ビデオの中では覆面の男が「この米国市民の命はオバマ(米大統領)の次の決断にかかっている」と英国なまりの英語で語った。ビデオの真偽は確認できていない。(ロイター)
■「イスラム国」、米国人記者の「斬首」映像公開
【8月20日 ベイルート レバノノAFP】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は19日、イラクで米軍が続けている同組織の戦闘員を標的とした空爆の報復として、2012年11月にシリアで武装集団に拘束され行方不明となっていた米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー(James Foley)氏(40)を処刑したと発表した。
同組織は、覆面の戦闘員がフォーリー氏を斬首する場面を写したとみられる5分間の映像をインターネット上で公開。撮影場所はひらけた砂漠地帯で、イラクとシリアのどちらで撮影されたかははっきりしない。戦闘員は英国アクセントの英語を話している。
同組織はまた、米国人記者のスティーブン・ソトロフ(Steven Sotloff)氏とされる2人目の捕らわれた人物を写した映像も公開し、この人物の運命はバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がイスラム国に対する軍事作戦の停止を命じるか否かにかかっていると警告している。
米国家安全保障会議(National Security Council、NSC)のケイトリン・ヘイデン(Caitlin Hayden)報道官は、問題の映像の真偽について確認作業を進めているとした上で、映像が本物であれば「衝撃的」だと述べた。
フォーリー氏は経験豊富なフリーランスの記者で、リビア内戦を取材した後シリアに入り、米ニュースサイト「グローバル・ポスト(Global Post)」やAFP通信などの報道機関に記事を提供していた。目撃証言によると、2012年11月22日にシリア北部のイドリブ(Idlib)県で拘束された。家族はそれ以降、同氏の行方に関する情報提供を広く呼び掛けてきたが、消息不明の状態が続いていた。
一方、米誌タイム(Time)や米外交専門誌フォーリン・ポリシー(Foreign Policy)、米紙クリスチャン・サイエンス・モニター(Christian Science Monitor)などに寄稿していたソトロフ氏は、昨年8月に拘束されていた。(AFP)
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました