16936 イスラム国は米国にとって「かつてない脅威」    古澤襄

■ヘーゲル米国防長官が指摘
[ワシントン 21日 ロイター]米国のヘーゲル国防長官は21日、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」について、かつての国際武装組織アルカイダを上回るような統率力、資金力、攻撃性を持ち、米国にとって重大な脅威になっていると述べた。
国防総省で記者団に対し、「イラクであれ、他国であれ、われわれのあらゆる権益に対する差し迫った脅威」だと述べた。
イスラム国の存在が、2001年9月11日の米同時多発攻撃に匹敵するほどの脅威かどうかを問われ、「われわれがこれまでみてきたどの集団よりも統率が取れ、資金力もある」と指摘。
「彼らはただのテロリスト集団ではない。その信条と、戦闘意志という意味での統率性が融合し、想像を絶する資金力に支えられている」と語った。

オバマ米大統領は、イラクへの軍事支援を米外交官や米国民保護という目的に沿う範囲にとどめる考え。米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏殺害の凄惨(せいさん)な場面が伝えられても、短期的にはイラク、もしくはシリアへの軍事的な深入りを回避する意向は変わらないとみられている。
ただ、米軍のイラク空爆開始以降、イスラム国の脅威が一層顕著になっており、米当局者は軍事関与拡大の可能性が除外された訳ではない、とも指摘している。(ロイター)
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