安倍総理大臣は、来月3日に行う内閣改造を巡って、石破幹事長が安全保障法制の担当大臣への起用を辞退する考えを示していることから、挙党態勢の確立に向けて、近く石破氏の真意を確認したうえで、ほかの閣僚に起用することも念頭に検討を進めることにしています。
安倍総理大臣は26日の自民党の役員会で、「安全保障や地方創生など、戦いの第2章が始まるので、人心を一新して臨みたい」と述べ、第2次安倍内閣発足後、初めてとなる内閣改造を党の役員人事とあわせて、来月3日に断行する方針を正式に表明しました。
安倍総理大臣は、焦点となっている自民党の石破幹事長の処遇について、安全保障政策に精通していることから、安全保障法制の担当大臣に起用したい考えですが、石破氏は幹事長の続投を希望し、安全保障法制の担当大臣への就任を打診されても辞退する考えを明言しています。
石破氏に近い議員からは、仮に幹事長続投の希望が受け入れられない場合には、石破氏は役職に就かず、党内や地方組織の支持拡大に専念し、来年の自民党総裁選挙に備えるべきだという声が強まっています。
こうしたなか菅官房長官は26日、石破氏と会談し、安倍総理大臣と党の要として政権を支えてきた石破氏との間に亀裂が入るような事態は避けたいとして、今後の政権運営に引き続き協力するよう要請しました。
安倍総理大臣としても引き続き石破氏の協力を得て挙党態勢を確立したい考えで、近く石破氏の真意を確認したうえで、内閣の重要課題である「地方創生」の担当大臣など、ほかの閣僚に起用することも念頭に検討を進めることにしています。(NHK)
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16985 首相 石破氏をほかの閣僚に起用も検討 古澤襄
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