17043 ロシア脅威に即応の緊急展開部隊を創設へ     古澤襄

■4日にNATO首脳会議 東欧やバルト諸国に弾薬備蓄
NATOのラスムセン事務総長は1日記者会見し、「ロシアは今やNATOのことを敵だと考えており、われわれも現実的に対応しなければならない」と述べ、有事の際には最短2日で緊急展開できる部隊の新設を目指す考えを示した。
新部隊は数千人規模で、使用する弾薬や燃料はあらかじめ東欧やバルト海沿岸諸国に備蓄する。会議では、新部隊を直ちに派遣できる態勢を整える「即応行動計画」も策定する。

会議には、親ロシア派の武装勢力と戦うウクライナのポロシェンコ大統領も出席予定。大統領は席上、軍事的中立を定めた同国の法律を改めてNATO加盟を目指す方針を改めて表明し、親露派武装勢力との戦いでNATOの軍事支援を求めるものとみられる。
加盟各国は、軍事費を増やし続けるロシアをにらみ、防衛費の増額でも合意したい考えだ。
NATO関係筋は「ウクライナは、国家として存続できるのかという問題に直面している。安全ではない世界にどう取り組んでいくのか。今回の会議は、東西冷戦終結後では極めて重要な意味を持つ会議になるだろう」と指摘している。
会議ではまた、イラクやシリアで攻勢を強める過激派「イスラム国」を封じ込める国際包囲網の構築に向けて協議するほか、今年末に国際治安支援部隊(ISAF)が撤収するアフガニスタンへの対応も話し合う。
(産経)
杜父魚文庫

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