■改造内閣で初入閣
3日に発足した第2次安倍改造内閣で、江渡聡徳衆院議員(青森2区)が、安全保障法制相と防衛相の兼務で初入閣した。県選出の国会議員から閣僚が誕生したのは、2002年9月発足の小泉改造内閣の大島理森農相以来で、地元は喜びに沸いた。
◇重責に緊張
江渡氏はこの日、入閣に備え、衆院議員会館の事務所で午前10時前から待機した。安倍首相から数日前に「君にやってもらうから」と電話で打診を受け、決意を固めたという。
首相官邸から正式な連絡が入ったのは午後2時前。菅官房長官が閣僚名簿を発表し、江渡氏の名前を読み上げた直後だった。
江渡氏は記者団に「何せ緊張している。粛々と一生懸命頑張る」と重責をかみしめた様子で語った。深夜に首相官邸で行った記者会見では「崇高な任務を光栄に感じる」と述べた。
◇支持者も歓喜
十和田市東三番町の江渡氏の事務所には、初入閣を祝う支持者が次々と訪れ、スタッフが対応に追われた。テレビで発表を見守った支持者らは、江渡氏の名前が読み上げられると、「おー」という歓声を上げた。
小山田富弥・連合後援会長(63)は「(江渡氏の)経験を踏まえれば極めて適切な大臣就任だ。県にとっても地方創生という意味で大きな力になる」と期待を込めた。
◇平和構築を
地元住民からは期待の声とともに注文も上がった。
十和田市東三番町、自営業溝口京子さん(69)は「地元から大臣が誕生してうれしい。近隣諸国との関係など防衛の課題は多い。近くには基地がある三沢市もある。戦争が起きないよう、国のために頑張ってほしい」と話した。
三沢市の三沢基地周辺の町内会でつくる「三沢基地周辺町内連合会」の津田鐘佑会長は「三沢基地にF35戦闘機が配備される予定で、騒音が大きくなる可能性がある。対策をしっかり進めてもらいたい」と求めた。(読売)
杜父魚文庫
コメント