17062 米が地上部隊派遣、ウクライナで合同軍事演習へ    古澤襄

【ワシントン=今井隆、モスクワ=田村雄】米国防総省のウォレン報道部長は3日、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国の米英独など計15か国が今月15~26日、ウクライナ西部で軍事演習を実施すると記者団に明らかにした。
AP通信によると、ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派武装集団が戦闘を開始して以降、米軍が地上部隊を同国に派遣するのは初めて。ロシアとウクライナとの間では戦闘停止に向けた動きが出ているが、その実現は不透明なため、現状ではロシアをけん制する狙いがあるとみられる。
演習に参加するポーランド国防省などによると、演習はウクライナ西部リビウ付近で行われ、ウクライナと同じ旧ソ連構成国のモルドバも参加し、1300人規模になる見通しだ。演習では、護送や偵察、爆発物への対処や捜索訓練などを実施し、相互の連携を強化する。このうち、米軍は約200人を派遣する。
ウクライナやモルドバは、NATOが周辺国と信頼を醸成するために設けている枠組み「平和のためのパートナーシップ」(PFP)協定の締結国で、ウクライナでの合同軍事演習はこれまでも定期的に行われてきた。今年は7月に予定されたが、ウクライナ東部の情勢悪化で延期されていた。
米国防総省によると、米国、ウクライナなど5か国の海軍が参加する演習も8~10日、黒海で行われる。(読売)
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