■詳細は12日発表
【ワシントン】オバマ米大統領は11日、ロシアに対する制裁を強化する方針を明らかにした。ウクライナでの停戦維持の様子が示される中、ロシアに対する圧力を強める。
オバマ大統領は声明で「ロシアがここ1カ月、ウクライナ東部に重武装の軍隊を駐留させるなど同国の一段の不安定化を招く行動を取ったことを踏まえ、これらの新しい措置を発動する」とした上で、「停戦とミンスク合意の発表後の進展を注視しているが、ロシアがウクライナの不安定化を狙う行為を止めた決定的な証拠はまだ見られない」と述べた。
追加制裁は前回と同様、ロシアの金融、エネルギー、防衛業界を対象とする。オバマ大統領は12日に詳細を公表するとした。
米国は制裁強化で欧州連合(EU)と足並みを揃える。EUはこの日、ロシアに対する追加制裁の実施で合意、12日からの適用を決めた。ただ、発動時期をめぐるEU内での懸念に対応するため、一連の追加制裁措置を月末までに見直すことでも合意した。
オバマ大統領は、ロシアが公約通り和平交渉を進めれば米国は制裁を緩和する可能性もあるとした一方、「反対にロシアが攻撃的行為を続け、国際法に違反し続けた場合、その代償は今後も大きくなるだろう」と警告した。(米ウォール・ストリート・ジャーナル)
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17161 オバマ米大統領、対ロ制裁の強化を表明 古澤襄

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