17201 中国国家主席が17日からインド訪問    古澤襄

■高速鉄道で日本と競争激化へ
[ニューデリー/北京 14日 ロイター]中国の習近平国家主席は17日からインドを訪問し、同国の鉄道網整備に巨額の資金を投じると表明する見通しだ。ここ数年、領土問題をめぐりインドでは中国に対する警戒感が高まっているが、両国は経済関係の強化を図る。
今月開かれた日印首脳会談では、新幹線の輸出を含め、日本がインドに今後5年間で350億ドルを投融資するとの目標が共同声明に明記された。インドの高速鉄道計画をめぐる日中の競争が激化しそうだ。
インドの新たな鉄道網整備に中国が参加する道を開く協定に、両国が署名する見通し。
独立以降の67年間にインドが国内の鉄道網を1万1000キロ拡張したのに対し、中国は2011年までのわずか5年間で国内鉄道網を1万4000キロ拡張。日本よりもコストが安いことを武器にインドで攻勢を強める考えだ。
中国外務省の劉建超・次官補は記者団に対し、「インドは鉄道システムの開発で中国やその他の国々との協力強化を強く望んでいるほか、協力に関する具体的な考えを持っている」と指摘。「インドは高速鉄道網整備を検討しており、中国はこれについて前向きな姿勢を示している」と述べた。
中国の劉友法・駐ムンバイ総領事は先週、印タイムズ・オブ・インディア紙に対し、インド鉄道網の近代化に向けた中国の投資額は最終的に500億ドルに達するとの見通しを示した。
中国はさらに、インドの港湾・道路建設や河川プロジェクトに500億ドルを投資する計画だ。
17日はモディ首相の64歳の誕生日に当たる。習主席はこの日、モディ氏が州首相を務めていたグジャラート州の商業都市アーメダーバードからインド訪問を開始する。(ロイター)
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