■イスラム国掃討で
[ワシントン 16日 ロイター]米制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は16日、過激派「イスラム国」掃討で、米軍がイラクでの地上戦に関与する可能性を示唆した。一方、ホワイトハウスは、米軍に地上での戦闘任務はないと強調した。
デンプシー氏は議会証言で、地上戦に米軍事顧問団を派遣する計画はないが「状況次第では、方針を変える可能性もある」と言明。顧問団がイラク軍に帯同するシナリオとして、「イスラム国」から北部都市モスルを奪還する作戦を遂行するケースなどを指摘した。
またデンプシー氏は、(米軍事顧問団による)助言や帯同が「こうした特別な作戦の一部となる可能性は十分にある」と述べた上で、「日常的な活動に関しては、現時点では必要だとは思わない」との認識を示した。
証言を受けてホワイトハウスは、イラクやシリアに地上部隊を派遣しないという政策に変更はないと主張。アーネスト報道官は記者団に、デンプシー氏は「将来、地上部隊に関する戦略提言を大統領に行う必要が生じた場合の、仮定のシナリオに基づいて話している」と強調した。
デンプシー氏は、シリア領内での「イスラム国」への空爆については、持続的なものになるとの認識を示した。
「ISIL(イスラム国)の能力を低下させるため、シリアでISILを標的とする空爆を実施する用意が整う」と指摘。「これは『衝撃と畏怖』を狙った大規模な攻撃ではなく、継続的かつ持続的なものになる」と述べた。 (ロイター)
杜父魚文庫
17209 米軍高官がイラク地上戦関与の可能性に言及 古澤襄

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