17243 フランス、イスラム国に初の空爆    古澤襄

■イラク北東部で補給所を破壊 シリア空爆はせず
【パリ】フランスは19日、イラクでイスラム教過激派組織「イスラム国」に対する初の空爆を実施した。
オランド大統領は大統領府のエリゼ宮でテレビ演説を行い、アラブ首長国連邦(UEA)内の基地を飛び立った複数の戦闘機がイラク北東部にあるイスラム国の補給所を攻撃、破壊したと述べた。

大統領は、イスラム国を弱体化させ、イラク当局を支援するために、「今後数日間に他の作戦が実行される」と述べた。
イスラム国への対応をめぐっては今週、26カ国が「必要なあらゆる措置」をとってイスラム国との戦いを支援することで合意した。米国は幅広い軍事連合を構築しようとしているが、今のところ、軍事行動への参加を表明しているのはフランスだけだ。
米国のオバマ大統領は18日、「フランスと米国の兵士が両国共通の安全や価値観のために再び協力することをうれしく思う」と述べ、フランスの決定を歓迎した。
しかし、オランド大統領はシリア国内にあるイスラム国の拠点は攻撃しないと述べ、シリアへの空爆を決定した米国とは一線を画した。
米国はシリアが主戦場になるとみているが、オランド大統領は内戦が激化したシリアでは、軍事介入の明確な法的根拠を示せる合法的な政府が存在しないとの見解を示している。(米ウォール・ストリート・ジャーナル)
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