【9月24日 ロンドン/英国 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に拘束されている英国人のタクシー運転手、アラン・ヘニング(Alan Henning)氏(47)の妻が23日、英外務省を通じて声明を発表し、夫が命乞いする声が録音されたファイルを受け取ったことを明らかにするとともに、イスラム国に対し夫の解放を訴えた。
イスラム教系慈善団体「エイド・フォー・シリア(Aid4Syria)」の要請に応じ、シリア向けの支援物資を輸送する車両のボランティアの運転手として活動していたヘニング氏は、10か月ほど前に拉致されていた。
妻のバーバラ(Barbara Henning)さんは声明で、「命乞いするアランの声を録音した音声ファイルを受け取りました」「夫はイスラム教徒の友人たちが本当に必要としている支援物資の輸送を助けるために、シリアへ行ったのです」と述べ、イスラム国に対し、「シャリア(イスラム法)の裁判所によって、スパイ行為での無罪が言い渡されたと聞きました」「皆さん方自身の法制度に基づいた決定に従ってくださるよう、心からお願いします。どうか夫を解放してください」と訴えた。
バーバラさんの声明が公表される直前には、イスラム国に拘束されていると訴える動画が先週公開された英国人フリーフォトジャーナリスト、ジョン・キャントリー(John Cantlie)氏の新たな映像が公開された。「エピソード1」と題された映像の中でキャントリー氏は、事前に用意された原稿を読み上げ、欧米の各国政府の行動を批判している。(AFP)
杜父魚文庫
17285 イスラム国が拘束の英国人、妻が解放訴え 命乞いの音声届く 古澤襄

コメント