17312 ウクライナ首相がロシアを非難    古澤襄

■「天然ガスを切り札に利用」
[国連 25日 ロイター]国連総会に出席するため米ニューヨークを訪問しているウクライナのヤツェニュク首相は25日、ロイターのインタビューに応じ、ウクライナを従属させるために天然ガスを利用しているとして、ロシアを非難した。
ロシア国営エネルギー企業ガスプロムは6月、価格交渉で折り合いがつかなかったため、ウクライナへのガス供給を停止。ガス需要がピークを迎える冬季に向け、ウクライナでは懸念が高まっている。欧州委員会は、26日に両国が開く協議で対立解消に向けた暫定措置を提案する方針だ。

首相はロシア側の対応について「彼らはわれわれを凍えさせたいのだ。ウクライナに対する軍事作戦を除けば、彼らにはエネルギーという切り札がある」と述べた。
また、ウクライナ東部の親ロシア派が掌握する地域に一時的な自治権を付与することを政府が決めたことについては、「われわれには『悪い』選択肢と、『より悪い』選択肢という2つの選択肢しかなかった」と説明。「大統領と政府は『悪い』選択肢を選ぶことを決めただけだ」と述べた。
和平交渉をめぐっては「私はロシアのプーチン大統領を信用していない」と発言。そのため、ロシアとの協議には米国とEU(欧州連合)が同席することが不可欠だとの認識を示した。
そのほか、欧米による対ロ制裁について、ロシアが併合したクリミアを含め、ウクライナの全てがウクライナの施政下に戻るまで、維持すべきとの考えを繰り返した。(ロイター)
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