■100平4位の成績は抹消へ 韓国報道陣のカメラ窃盗容疑で
【仁川=宝田将志】日本オリンピック委員会(JOC)は27日、韓国・仁川で開かれているアジア大会で、競泳代表の冨田尚弥選手(25)=チームアリーナ=が規律違反を犯したとして、日本選手団から追放したと発表した。
冨田選手は韓国メディアのカメラを盗んだ疑いで韓国警察の聴取を受けた。容疑を認め、本人は「すいませんでした」と話したという。水泳選手としての処分は日本水泳連盟が後日、決定する。
JOCによると、冨田選手は25日昼、競泳会場の文鶴水泳場で練習後、プールサイドの記者席にあったカメラ1台を盗んだ疑いが持たれている。カメラの望遠レンズを外し、持参していた袋に入れて持ち去ったという。会場内の監視カメラの映像を解析した警察から日本選手団に連絡が入り、26日夜から事情聴取を受けた。刑事処分が出るまでは選手村にとどまっている。
聯合ニュースによると、冨田選手は「カメラを見た瞬間、非常に欲しくなった」と供述し、盗まれたカメラは800万ウォン(約83万円)相当で選手村で見つかった。
日本選手団の青木剛団長は27日、会見を開き、「被害者、大会組織委員会をはじめ関係者に心からお詫び申し上げる。人の物を盗んではいけないという初歩的なことができず非常に残念」と謝罪した。現時点で団長を辞任する考えはないとした。
冨田選手は前回の2010年広州大会の男子200メートル平泳ぎで優勝。今大会は100メートル平泳ぎで4位、26日の50メートル平泳ぎは予選落ちだった。追放処分となったため、日本選手団として名簿から外され、成績も抹消される見通し。(産経)
杜父魚文庫
17315 競泳・冨田を日本選手団から追放 古澤襄

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