テレビ朝日の吉田慎一社長は2014年9月30日の定例会見で、ニュース番組「報道ステーション」の九州電力川内原発の安全審査に関する報道について「あってはならないこと。恥ずかしい事態」などと陳謝した。
報ステは9月10日、原子力安全委員会の田中俊一委員長の記者会見の様子を伝える際、竜巻の安全審査基準に関する発言を火山のものであるかのように報じた上、田中委員長は火山の審査基準に関する質問にほとんど応じていたにもかかわらず、田中氏が「答える必要がない」と回答したかのように編集して放送していた。
規制委員会からの抗議で問題が発覚し、12日の放送で古舘伊知郎キャスターが不適切な編集を認めて陳謝していた。(JーCASTニュース)
■報ステの川内原発報道でテレ朝社長が謝罪「あってはならない、恥ずかしい事態」
テレビ朝日の吉田慎一社長は30日の定例会見で、報道番組「報道ステーション」の九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)に関する事実誤認報道について、「あってはならない、恥ずかしい事態。全面的におわびして取り消したい」と謝罪した。
報道は9月10日に放送。原子力規制委員会の田中俊一委員長の記者会見を伝える際、事実誤認と不適切な編集があった。その後、規制委がテレビ朝日に訂正と謝罪を要求。古舘伊知郎キャスターが12日放送の番組内で謝罪した。
吉田社長は事実誤認の理由について、「取材の『メモ起こし』や内部連絡が不十分で、取材の全体像が分かっている人間がチェックをしなかった」と説明した。
また、同番組で9月11日に放送した、東京電力福島第1原発の吉田昌郎元所長=昨年7月死去=の証言(吉田証言)や慰安婦問題をめぐる朝日新聞の報道における検証特集が朝日新聞の会見と同じ日だったことについて、吉田社長は「吉田証言の全体像を伝えるために幅広く取材した結果、あのタイミングでの報道になった」と説明した。(夕刊フジ)
■「完全なる事実誤認」=報ステ原発報道で謝罪-テレ朝社長
テレビ朝日の吉田慎一社長は30日の定例会見で、9月10日放送の「報道ステーション」で九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)の新規制基準適合性審査について伝えた内容に関し、「完全なる事実誤認があり、非常に深刻な問題と受け止めている。関係者と視聴者に深くおわびしたい」と謝罪した。
誤って放送されたのは、原子力規制委員会の田中俊一委員長の記者会見を報じた内容。竜巻の影響評価ガイドに関する質疑を、火山に関するものと取り違えて放送し、同委員長の「答える必要がありますか」という発言を、実際には答えていた質問への回答であるかのように編集した。規制委がテレ朝に訂正と謝罪を求め、問題が発覚した。
吉田社長は、会見メモの作成や社内のチェック体制が不完全だったことを挙げ、「複数のミスが重なった」と説明した。(時事)
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17339 テレ朝社長、「報ステ」川内原発報道で陳謝 古澤襄

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