■そして香港は「雨傘レボルーション」
中国のお祭り「国慶節」をぶちこわした香港の民主化要求学生運動!!
中国共産党のメンツをずたずたに切り裂く結果となった。中環(セントラル地区)の占拠に十数万人が参加し、香港金融街が麻痺、不良債権露呈におびえる銀行団と青ざめる北京。世界のメディアは「雨傘革命」と命名した。
オバマ大統領は支持声明を発表、なんと台湾の馬英九も学生支持のメッセージを出した。
香港学生らによるセントラル地区座り込みは、隣町のワンチャイ地区からコーズウェイベイへ、九龍半島では旺角(モンコク)へと広がった。
香港のすべての繁華街が交通麻痺常態に陥り、学生への食料、衣料品、カンパが山積み。付近の宝飾店はシャッターを下ろした。暴動になれば、最初に狙われるのは宝飾品、金銀をあつかう店である。
前夜祭的な集会だけでも数十万人が集まった。銀行の一部機能が麻痺し、国際業務が停滞した。国慶節前夜の花火大会は中止された。
香港の株式はおおきく下落し、太子党が香港で運営するファンドも動きが取れない。世界のマスコミは香港に集中し、北京の動きはゴミ記事のように小さく扱った。
北京は大あわてでネット議論を遮断し、習近平は「一国両制度」は堅持すると発表したが、これで当面、香港に駐屯する人民解放軍の投入は難しくなった。香港の「雨傘レボルーション」は長期化する様相を見せている。
▼このタイミングに江沢民、曽慶紅、李鵬、賀国強が前夜音楽祭に登場した
一方で、注目されるべき出来事は、中国国内のニュースである。八月から「死亡説」がでていた江沢民がまたまた大衆の目前に現れたのである。
曽慶紅、李鵬、賀国強も国慶節前夜音楽祭に登場した。この四人組は海外メディアによって、つぎに反腐敗キャンペーンの対象と言われ続けている嘗ての指導者だ。
とくに習近平――王岐山ラインが狙う次の獲物が曽慶紅と言われ、また李鵬は発電所関連企業幹部への手入れがはじまって浮かない日々を送っているという。
賀国強は、数ヶ月前から失脚説が流れていたが、どうやらまだ生きていたようだ。
いやはや、嘗ての勢いも失われ、落日の中国共産党を象徴してあまりある、記念すべき国慶節前夜となった。
杜父魚文庫
コメント
台湾、香港の学生の活動の根底にあるのは、生きる上での「切実さ」であろうと思う。
共通するのはいずれも支那中共に対する不信、恐れである。
正義無き支那中共支配は台湾人、香港人の生命に直接つながる問題であるからこそ、彼らは必死に戦おうとしている。香港問題を甘く見てはならない。第二の天安門事件になるような気がしてならない。