■死者は18人、重軽傷は69人
御嶽山(3067メートル)の噴火で長野県警は1日、山頂付近で新たに3人の心肺停止状態の人を発見したと発表した。また、心肺停止状態だった6人の死亡が新たに確認され、死者は18人、心肺停止は21人、重軽傷は69人となった。陸上自衛隊と長野県警、消防はこの日、初めて陸自の大型ヘリコプターを投入、186人を山頂付近に送るなど、地上とあわせて千人態勢で捜索にあたり、正午すぎまでに心肺停止状態の16人を搬送した。
この日投入された大型ヘリは9月30日にも用意されたが、捜索打ち切りで使用されていなかった。1日未明に捜索実施を決めた担当者会議は、火山活動の活発さを評価する指標の火山性微動について「振れ幅は比較的高いままだが、安定し突然大きくなる様子はない」判断した。
気象庁によると、9月29日以降、火山性微動の振動幅が噴火当日の同27日夜と同じ水準に拡大。二酸化硫黄の放出量も増え、突発的な水蒸気噴出などの振動で空気が揺れる空振の発生も確認され、同庁は二次災害の危険性を指摘している。
火山性地震もやや多い状態が続く。9月27日の火山性地震は午前11時以降だけで計415回を観測。翌28日は131回、2日後の29日は53回と減少したが、3日後の30日は56回だった。
長野県木曽町役場には安否が分からない登山者らの家族が集まり、捜索活動の情報を待った。(産経)
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