17357 御嶽山、新たに2人を発見    古澤襄

■2日ぶり、捜索再開 NHK続報で3人発見
47人が死亡、16人が行方不明となっている御嶽山(おんたけさん)(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、長野県警や消防、自衛隊などの合同救助隊は発生から1週間となった4日、雨のため2日午前に中断した捜索活動を46時間ぶりに再開し、心肺停止とみられる2人を発見した。
救助隊は火口周辺の4地区を捜索の重点エリアとして、1000人規模で行方不明者の発見に全力を挙げている。台風18号の接近に伴い5日から再び雨に見舞われる恐れもあり、合同救助隊は限られた時間内でぎりぎりの作業を強いられている。
二次災害に遭わないよう安全に捜索できるか確認するため、合同救助隊は4日午前5時過ぎ、空と陸から先遣隊を出発させた。ヘリコプターを使って山頂や登山道に崩落しそうな場所や土石流の危険がないか調べたほか、陸路では長野県木曽町の登山口「黒沢口」と、同県王滝村の同「王滝口」の2か所から入り、火山ガスの発生状況などを調べた。
目視ではこれまでほぼ確認しているが、救助隊は、時計や携帯電話などに反応する金属探知機を使って登山道を改めて調べているほか、捜索範囲を火口近くの斜面や登山道近くの斜面、木々が生えている場所などに拡大して捜索している。また、火山灰が降り積もった地面を棒で突くなどして埋まっている人や物を捜している。
「王滝口」近くにある気象庁の雨量計(標高2195メートル)は、3日午前8時までの24時間で42ミリの雨を観測。捜索場所の火山灰は水分を含んだ状態で、臨時ヘリポートがある山頂付近の一ノ池は「田んぼのようにぬかるみ、くるぶしまで入るような状態」(長野県災害対策本部)だったという。
陸上幕僚監部広報室の山崎潤2等陸佐は「できるだけ多くの救助隊員を早く上にあげて捜索を頑張りたい」とコメントした。県危機管理部の吉原正夫・危機対策幹は、活動再開の一報を受け、取材陣に対し、「台風も近づいているので、今日は日没まで、全力で捜索・救助活動を続ける」と話した。
救助隊は噴火が起きた9月27日以降、火山ガスや噴火の予兆とされる「火山性微動」の増大や雨などで中断を余儀なくされながら、ほぼ1000人態勢で捜索している。(読売)
■御嶽山の捜索 心肺停止で発見 3人に
47人が死亡し、戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火から4日で1週間です。
長野県の対策本部は、4日朝からおよそ1000人の態勢で、行方が分からなくなっている16人の登山者の捜索を行っていて、新たに3人が心肺停止の状態で見つかりました。
先月27日の正午前に起きた御嶽山の噴火では、噴石が直撃するなどして47人が死亡し、69人が重軽傷を負いました。
これは43人が犠牲になった平成3年の長崎県・雲仙普賢岳の噴火を上回り、火山災害としては戦後最悪の被害となりました。
長野県の対策本部は3日、行方が分からない登山者が16人いると発表し、警察や自衛隊、消防は4日朝から、およそ1000人の態勢で捜索を行っています。
その結果、午前中に山頂付近の登山道から離れた斜面で、新たに午前中に2人、午後に1人が心肺停止の状態で見つかりました。
警察などは、3人をヘリコプターでふもとに搬送し、身元などの確認を急ぐことにしています。
長野地方気象台によりますと、御嶽山の周辺では早ければ5日の朝から雨が降り出し、6日には台風18号が近づくと予想されています。
対策本部は、現場で雨を確認した場合などは捜索を中止するなどの基準を設けていて、引き続き二次災害に細心の注意を払いながら捜索を急ぐことにしています。(NHK)
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