51人が死亡し、戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火で新たに1人の身元が判明し、長野県の対策本部は今も行方が分からないのは12人としています。
一方、御嶽山周辺では朝から雨が降っていることから、5日の捜索は中止となりました。
先月27日に起きた御嶽山の噴火では、4日の捜索で4人の死亡が確認され、今回の噴火で亡くなった人は合わせて51人になりました。
警察によりますと、この4人はいずれも噴石が当たったことが原因とみられる「損傷死」だということです。4人のうち残る1人の身元が5日判明し、愛知県豊田市の会社員、高野英人さん(29)と確認されました。
4人の身元が判明したことで、県の対策本部は今も行方が分からないのは12人としています。
一方、台風18号の接近に伴って御嶽山周辺では朝から雨が降っていることから、対策本部は自衛隊などによるきょうの捜索を行わないことを決めました。
高野英人さん(29)=死亡が確認された高野英人さん(29)は、新潟県出身で、石川県の金沢大学に進学し、卒業後は愛知県の会社に勤めていました。
高野さんは御嶽山が噴火する前にインターネットの交流サイトのページに、「明日は御嶽山を登山!!」と書き込んでいました。
この交流サイトで高野さんは別の山に上った時の様子や、各地を旅した時の様子を写真を添えて友人たちに伝えています。
高野さんの大学時代のゼミの教授は、「スポーツ万能で自分のやりたいことをやるという自由な生き方をするタイプだった。就職先も大学の推薦を受けず自分で見つけた会社を選んでいた」と話していました。(NHK)
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