■北海道大学の学生など複数の日本人
イスラム過激派組織「イスラム国」に参加するためにシリアに渡航しようとしたとして、警視庁公安部が、北海道大学の学生など複数の日本人から事情を聴き、関係先を捜索していることがわかりました。
刑法の私戦予備・陰謀の疑いで事情を聴かれたのは、北海道大学を休学している26歳の大学生ら複数の日本人です。大学生らは、「イスラム国」に戦闘員として加わるためにシリアに渡航する計画を立てた疑いが持たれています。警視庁公安部は 6日、東京・杉並区などにある大学生らの関係先を捜索しています。
任意の事情聴取に対し、大学生は「イスラム国に加わり、戦闘員として働くつもりだった」と話しているということです。「イスラム国」に参加しようとした日本人の存在が明らかになるのは初めてです。(TBS)
■イスラム国脅威、日本にも=東京五輪控え警戒強化-警視庁
イスラム教の過激派組織「イスラム国」に加わる外国人戦闘員が帰国してテロを起こす懸念が世界的に広まる中で、日本人がイスラム国に参加しようとした動きが6日、警視庁の捜査で初めて明らかになった。6年後には東京五輪を控えており、警視庁幹部は「わが国にとってもイスラム国が現実の脅威になっている」と警戒と危機感を強めている。
公安当局によると、イスラム国の戦闘に加わるためにシリアやイラクを目指す外国人は欧米だけでなく、マレーシアやインドネシアなど東南アジアでも確認されている。警視庁と警察庁は日本から参加を企てる動きがないか、早くから情報収集を進めていた。
東京五輪ではイスラム国と敵対する欧米諸国の要人の来日が予想されるため、警視庁はイスラム国の戦闘員が日本国内の協力者を利用して、テロを起こすことを最も警戒している。
イスラム国は「戦争の炎」と題した宣伝動画などをネット上に公開し、参加を呼び掛けている。警視庁は、こうしたメディア戦略に感化された日本人の若者が戦闘員として勧誘されることを懸念しており、米英などの情報機関とも連携し、国内でのテロ防止対策を進める方針だ。(時事)
杜父魚文庫
17378 東京・杉並区で捜索、「イスラム国」参加計画の学生ら聴取 古澤襄

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