■産経【外信コラム】ソウルからヨボセヨ
北朝鮮が近年、韓国に対し最も強く抗議しているのが、韓国の脱北者団体などが大型の風船で送り込む北朝鮮非難の宣伝ビラだ。これには金正恩第1書記をはじめ世襲3代の指導者の私生活を含む“悪行”が書かれているからだ。北はこうした指導者非難を「“最高尊厳”に対する冒涜」だといって軍事的報復さえにおわす。
北はまた韓国マスコミの金正恩批判報道に対しても同じように非難し、韓国政府に対し「何とかしろ!」つまり「やめさせろ!」と要求する。しかしこれに対し韓国政府は「わが国には言論の自由があるので政府がああしろ、こうしろとはいえない」といって抗議を拒否してきた。
だから産経新聞の報道を韓国の検察が「国家元首に対する名誉毀損(きそん)」として捜査に乗り出したとき、「これでは今後、北からの抗議には反論できなくなるよ」と皮肉り、検察の態度を「恥ずかしい」として「国益を害するもの」とする警告も出ていた。
朝鮮日報社系の『週刊朝鮮』で崔●碩植編集長が先ごろ書いた堂々たる正論だが、この警告通り今回の起訴は「いまなお外国人記者の報道に法的処罰を加える国」として確実に国益を損ないつつある。
「国家元首への冒涜」といって外国メディアを弾圧したのでは北朝鮮並みになってしまいます。●=俊のにんべんを土に(産経)
杜父魚文庫
コメント
黒田勝弘さんの著書もいくつか愛読しています。
前回4月のブログ登場以来で楽しみにしていました。
何の本だったか韓国について「あの国には足2本いれてはだめ。一本だけ、いざという時抜け出せなくなる」これどなたかにアドバイスされたと書かれていました。民主主義国家は表面だけ、やはり仰るように北朝鮮並み、というより共通民族性なのかなと改めて。
保守大御所、西尾幹二さんの中国に対してはGHQ焚書扱いだった本の中から「シロアリのごとく駆逐~」正確な表現ではありませんが二方の半島と大陸の本質に迫る引用にぞっとしました。