■制裁受けアジア重視へ転換
[モスクワ 13日 ロイター]ロシアと中国は李克強・中国首相のモスクワ訪問に合わせてエネルギー、金融、貿易など38項目で合意した。ウクライナ情勢をめぐる欧米の制裁を受けて、アジア重視への転換を図るロシアの姿勢を印象づけた。
合意には、5月に中ロが調印した中国への天然ガス供給30年契約の実施に不可欠となる東ルートの供給に関する政府間協定が含まれる。
また、ロシア国営石油会社ロスネフチと中国石油天然ガス集団(CNPC)は協力の拡大で合意。
ロスネフチと同様に制裁に打撃を受けているVTB銀行(VTBR)、ロシア開発対外経済銀行(VEB)とロシア農業銀行は中国輸出入銀行と融資枠の設定で枠組み合意に署名した。
中国とロシアの中銀はまた、1500億元(250億ドル)の通貨スワップ協定を締結した。自国通貨建ての貿易を増やし、米ドルへの依存度を低下させる狙いがある。
この他、ロシアの携帯電話大手メガフォンは中国国家開発銀行からの5億ドルの融資で合意した。ロシアのメドベージェフ首相は、「困難な状況にかかわらず、われわれが新たな可能性を切り開くことが重要だ」と述べた。(ロイター)
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