■17人死亡、行方不明者も
ネパール・カトマンズ(CNN) ネパールのヒマラヤ山脈で14日、トレッキング中の登山者などが季節外れの大雪に見舞われ、少なくとも17人が死亡した。軍の広報が明らかにした。まだ行方不明になっている人もいるとみられ、犠牲者の数がさらに増える可能性もある。
17人のうち12人はアンナプルナ地区で死亡した。これまでに遺体が回収できたのはポーランド人2人とイスラエル人1人、ネパール人1人の計4人にとどまっている。残る8人の国籍は不明。
軍は大雪に阻まれて身動きが取れなくなった38人を15日にヘリコプターで救出。ドイツ人グループも14日深夜、救助隊に発見された。
捜索は16日も続けられる。
隣接するマナン地区ではカナダ人4人とインド人1人が死亡し、15日に遺体が発見された。軍のヘリコプターは負傷したカナダ人3人とネパール人ガイドを救出した。
さらに50キロ西部のダウラギリ山でも14日夜に雪崩が発生し、スロバキア人2人とネパール人3人が行方不明になっている。
アンナプルナはトレッキング客の人気が高く、毎年秋になると大勢の登山者でにぎわう。しかしインド東部を襲ったサイクロンの影響で、季節外れの大雪が2日間にわたって続いていた。(CNN)
■ヒマラヤの豪雪、死者32人 依然100人以上連絡つかず 仏AFP
(10月16日 カトマンズ/ネパール AFP)ネパール当局は16日、ヒマラヤ(Himalaya)山脈で14日に起きた吹雪と雪崩により、これまでに32人が死亡したと発表した。このほか、100人以上の登山者らと依然として連絡が取れない状態だという。
地元当局の発表によると、人気のアンナプルナ(Annapurna)周遊コースでトレッキングをしていたとみられる外国人ら24人の遺体を発見した。また、雪崩が起きた地点付近で登山者5人が行方不明となっているが生存は絶望的で、死亡したものと判断したという。
同地域では、大型サイクロン「フッドフッド(Hudhud)」の影響による暴風雪ヤクの放牧を行っていたネパール人3人も死亡した。地元警察によれば、トレッキング客43人がこれまでに救出されたが、依然として100人以上と連絡が取れないままという。
また、ヒマラヤ高峰ダウラギリ(Dhaulagiri、8167メートル)のベースキャンプにいたスロバキア人登山家2人とネパール人ガイド3人の行方が雪崩の発生以降、分からなくなっている。
確認された死者は、ネパール人11人、カナダ人4人、イスラエル人2人、ポーランド人、ベトナム人、インド人、ドイツ人が各1人。残る3人の国籍は不明という。(AFP)
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17464 ヒマラヤで季節外れの大雪 古澤襄

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