17481 ねばり腰をみたせたウクライナ    古澤襄

ミラノでのロシアとウクライナの天然ガス供給協議は、基本合意に達したか不透明となっている。
ロシアのプーチン大統領は「少なくとも冬の間」の条件付きながら基本合意したとを明言した。
一方、ウクライナのポロシェンコ大統領は、会談後の記者会見で、合意には達せず、21日にブリュッセルで欧州連合(EU)を交えた3者で協議を継続すると述べた。ロイターは前者、ミラノ時事は後者にウエートを置いて速報してきている。
本格的な冬を迎えてウクライナの燃料問題は深刻である。ロシアは6月からウクライナが料金未払いをしてきたので、ウクライナに向けの天然ガスの供給を停止していた。
せっぱ詰まったウクライナはロシアとの料金交渉で妥協し、天然ガスの供給を再開して貰うしかないが、17日から21日まで合意を遅らせ、EUを交えた交渉に持ち込むねばり腰をみたせのであろう。
■ロ・ウクライナ首脳がガス供給で基本合意、「少なくとも冬の間」
[ミラノ 17日 ロイター]ロシアのプーチン大統領は17日、ウクライナのポロシェンコ大統領と会談し、「少なくとも冬の間」について、ロシアの天然ガス供給問題をめぐり基本合意したことを明らかにした。
プーチン大統領はまた、ウクライナは資金不足に陥っており、西側諸国の支援によって問題が解決されることを望むと述べた。(ロイター)10月 18日 07:25
■合意できず=ロシア・ウクライナ首脳
【ミラノ時事】ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領は17日夕、イタリア・ミラノで約1時間会談し、料金の未払いを理由にロシアが6月から停止しているウクライナ向け天然ガス供給問題を中心に協議した。
ポロシェンコ大統領は会談後の記者会見で、合意には達せず、21日にブリュッセルで欧州連合(EU)を交えた3者で協議を継続すると説明した。
一方、プーチン大統領は、本格的な冬到来を前にガス供給再開の条件を確認する「進展」があったと主張した。(時事)
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