17484 韓国社会に根深い「安全不感症」    古澤襄

換気口崩落で調査本格化-韓国
【ソウル時事】韓国・ソウル郊外の京畿道城南市で野外コンサート中、換気口が崩落し27人が死傷した事故で、警察当局は18日、安全対策が不十分だった可能性があるとみて、現場検証や主催者側など関係者からの事情聴取を本格化させた。ただ、そもそも社会全体に換気口が危険という意識がなく、韓国社会の根深い「安全不感症」が遠因との見方が強い。
ステージから約15メートル離れた換気口は高さ1メートルほどで、誰でも上がれる状態。人気アイドルグループの公演が行われていた事故発生時は、約40人が上っていたとみられている。
当時、安全管理のスタッフは主にステージ周辺に配置され、換気口の周りにはいなかった。フェンスなど接近を禁じる措置も講じられていなかった。主催者側が換気口に上がっている観客に、危険なので下りるよう呼び掛けたが、効果がなかったとも指摘されている。
韓国メディアによると、換気口の強度に関する法規定や安全基準はほとんど定められていない状況だ。事故対策本部は18日、「事故現場のような一般の広場は、イベント開催で事前に自治体の許可を得る義務はない」と説明。フェンスに関しても「設置しなければならないという規定はない」と強調した。(時事)
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