■火山噴火予知連の見解
御嶽山(長野、岐阜県境)について、気象庁の火山噴火予知連絡会は「数か月間、火山活動の様子を注視する必要がある」との見解を示し、噴火警戒レベルは入山規制を伴う「3」を引き下げなかった。
火山活動の見通しはどうなのか。
「火山活動は低下傾向にある」。23日の噴火予知連後の記者会見で、会長の藤井敏嗣・東京大名誉教授は、こう説明した。
一般に火山活動が活発化すると、二酸化硫黄ガスの噴出量や地震が増加し、地下でマグマや熱水が動いたことを示す火山性微動も観測される。噴火予知連によると、二酸化硫黄の噴出量は1日当たり100~500トンと10月初旬までに比べ3分の1以下に低下。火山性微動も7日以降は検出できないほど小さくなった。
しかし、噴火予知連は慎重だ。御嶽山と同じ水蒸気爆発を2000年9月に起こした北海道駒ヶ岳。その後の約2か月間に小規模噴火を5回繰り返した。藤井会長は「御嶽山では地震が続いており、今後も小規模な噴火が発生する可能性はある」と説明、警戒レベルは3を当面維持する考えを示した。(読売)
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