17556 ユーロ圏主要25銀行「不合格」    古澤襄

■資本不足額250億ユーロ 欧州中央銀、主要130行の審査結果公表
【ベルリン=宮下日出男】欧州中央銀行(ECB)は26日、ユーロ圏主要銀行130行に対する資産査定と健全性審査(ストレステスト)の結果を発表し、2013年末時点の評価で25行が「不合格」と認定された。資本不足額は計約250億ユーロ(約3兆4千億円)にのぼった。うち12行は既に150億ユーロの資本増強により不足が解消したが、残る13行は増資などの対策を迫られる。
資本不足とされた25行の内訳は、イタリアが最多の9行、ギリシャとキプロスが各3行と続いた。イタリアの4行は十分な手当てがなされておらず、大手の1行は21億ユーロと最大の資本不足を指摘された。不合格の各行は今後2週間以内に対応策を提出し、最大9カ月以内に実施する。
対象行の保有資産総額はユーロ圏全体の82%を占める。ECBは11月4日から主要銀行の監督を引き受けるのに先立って各行の健全性を点検し、金融システムの信頼回復を図る狙いだ。
審査では予想以上に経済が悪化した場合でも、中核的自己資本比率5・5%を維持できる銀行を合格とした。ECBのコンスタンシオ副総裁は「前例のない徹底的な審査で銀行部門の信頼性は高まる」と述べた。(産経)
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました