テレビ朝日は、ニュース番組の中で、鹿児島県の川内原子力発電所の安全審査を巡る原子力規制委員会の記者会見での発言を不適切に編集したとして、番組のプロデューサーら7人を処分すると発表しました。
この問題は、先月10日の「報道ステーション」で川内原発が新しい規制基準に基づく原子力規制委員会の審査に合格したことを取り上げた際、田中俊一委員長の記者会見での発言を不適切に編集していたものです。
具体的には、田中委員長の竜巻の影響評価に関する発言を火山に関する発言として放送したほか、委員長がほとんどの質問に答えていたにもかかわらず、答えを拒んだかのように編集していました。
この問題を受けて、テレビ朝日は29日付けで番組のプロデューサーやニュースデスクら3人を減給3か月、上司のニュースセンター長ら4人をけん責処分にすることを発表しました。
さらに、報道局長が役員報酬の1か月分の5%を自主返上することにしています。
テレビ朝日の吉田慎一社長は「不適切な編集であり、あってはならないことだ。関係者の皆様にご迷惑をおかけした」としています。
この問題では、番組のキャスターが2日後の放送の中で陳謝したほか、BPO=放送倫理・番組向上機構が審議に入っています。(NHK)
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