17630 9月の韓国鉱工業生産指数は予想下回る伸び    古澤襄

■回復の勢い鈍い
[ソウル 30日 ロイター]韓国統計局が30日発表した9月の鉱工業生産指数は、季節調整済みで前月比0.1%上昇した。市場予想を大きく下回り、8月の落ち込みからの回復が鈍いことが示された。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値は1.9%増だった。8月は3.8%低下から3.9%低下へ下方修正された。

前年比では1.9%上昇と伸び率が予想の2.8%を下回った。前月は2.8%低下していた。サービスセクターの生産指数(季節調整済み)は前月比0.1%上昇した。前月改定値は0.3%上昇だった。
一部のアナリストは低調な鉱工業生産について、一時的との見方を示している。サムスン証券のエコノミスト、スティーブン・リー氏は「9月に起きた自動車会社のストなど一時的な要因が影響した。残念な結果だが絶望する必要はない。全体として指数は悪くない」と述べ「(韓国中銀に)積極的な追加利下げを迫るものではない」との見方を示した。
9月の出荷指数は国内向けが前年比2.1%上昇したが、8月の4.2%低下を相殺するには至らなかった。小売売上高指数は前年比3.2%低下したが、中秋節に絡む消費が今年は去年よりも早い8月に見られたことが要因のもよう。
設備投資指数は前月比13.2%上昇し、8月の10.8%から伸びが加速した。工事受注指数は前年比36.8%上昇したが、前月の81.3%上昇からは減速した。(ロイター)
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました