アメリカの今後の政治の行方に大きな影響を与える連邦議会の中間選挙は、一部の州で開票が進み、共和党が上下両院ともに議席を伸ばしています。
上院100議席のうち36議席と、下院の435議席すべてが改選されるアメリカ議会の中間選挙は、一部の州で日本時間の午前8時から開票が進んでいます。
アメリカABCテレビは、事前の情勢取材や出口調査の結果などを総合的に判断して、大差をつけて当選することが確実だと判断できたり、優勢だという見極めがついたりする場合には「当選確実」と判断することにしています。
そして、これまでのところ上院では、野党・共和党の候補者3人の当選が確実になり、改選されない議席も合わせて民主党が34議席、共和党が33議席を確保する見通しだと伝えました。
このうち共和党は、南部サウスカロライナ州の2議席と接戦が見込まれたケンタッキー州の1議席の合わせて3議席です。
いずれも現職の議員で共和党が議席を伸ばしています。
一方、民主党にはまだ当選確実は出ていません。
また下院では、民主党の候補者12人と、共和党の候補者33人の当選が確実になったということで、共和党が順調に議席を伸ばしています。
各種世論調査では、オバマ大統領の支持率が過去最低の水準に落ち込むなか、共和党が下院では過半数に必要な218議席を上回って、引き続き多数派となる可能性が高く、苦戦を強いられている民主党が上院で多数派を維持できるかが焦点です。
仮に上院で共和党が8年ぶりに多数派を奪還した場合、オバマ大統領の政権運営は一段と厳しくなることが予想されます。(NHK)
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