17734 12月2日公示 14日投開票の総選挙    古澤襄

明日17日は普通なら日本政治の節目となる日。一つは三国歴訪の旅から帰国する安倍首相が解散権を行使するのか、注目が集まるのだが、国内政局はすでに「12月2日公示 14日投開票」が織り込み済みで走り出している。
もう一つは沖縄県知事選の投開票日。米軍普天間基地の名護市辺野古への移設が最大の争点となったが、各社の選挙情勢調査は反対論を掲げた翁長雄志氏が現職の仲井真弘多知事の猛追をかわして当選すると報じている。それだけ沖縄県民の危機意識が根強いのであろう。むしろ翁長氏と仲井真氏との票差に絞られる。
みんなの党は渡辺前代表が、民主党との合流を視野に入れて調整している浅尾代表に対し、「絶対に許さない」と合流に反対する姿勢を強調してお家騒動。結局は党分裂のまま決着は選挙結果で判断するしかないだろう。
維新と民主の選挙協力も大阪維新と東京維新の対立構図が根っこのところで調整できていない。こちらも分裂含みで未調整のまま選挙になだれ込みそう。むしろ維新の橋下徹大阪市長が衆院選に出馬するかが焦点になった。
というわけで17日は織り込み済みと、選挙直前まであるいは選挙結果を待つ政局展開となっているから節目というのも憚られる。とはいえ安倍首相が自民党の谷垣幹事長と公明党の山口代表と相次いで会談するので、これが紙面上は大きな扱いとなるだろう。解散の是非を相談するというよりは、実態は選挙情勢の判断を事前の党情勢調査に基づいて協議判断する場と見て置いた方がいい。解散風はとまらない。
杜父魚文庫

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