麻生副総理兼財務大臣は、G20サミットが開かれているオーストラリアで、およそ2年7か月ぶりとなる日本と中国の財務相会談を行い、日中関係の悪化で停滞してきた金融面での協力を進めていくことを確認しました。
G20サミットに出席している麻生副総理兼財務大臣は15日、オーストラリアで中国の楼継偉財政相と会談しました。
日本側によりますと、この中で双方は、2011年に合意したまま、日中関係の悪化で停滞してきた両国の金融面での協力に関して、合同作業部会の再開を検討するなど、協力を進めていくことを確認しました。
また、両国の財務当局者が経済問題を話し合う「日中財務対話」を、次回、北京で開催するための事務的な調整を始めるとしています。日中財務相会談が行われるのは、おととし4月以来およそ2年7か月ぶりで、同行筋によりますと「会談はどちらからでもなく、自然な流れとして行われた」ということです。
日中金融協力は、両国の経済を金融面から支えるため、日中間の貿易における円と中国の通貨・人民元との決済を促進したり、人民元建ての債券を発行したりするなど、協力の強化を目指すものです。
安倍総理大臣と中国の習近平国家主席は、今月10日に行われた日中首脳会談で、戦略的互恵関係に立ち戻り関係改善を目指すことで一致していて、今回の日中財務相会談を受けて金融面での協力が実際に進むかどうかが注目されます。(NHK)
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17735 日中財務相会談 金融面での協力確認 古澤襄
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