みんなの党は19日午後、解党の是非を議論する両院議員総会を国会内で開き、賛成多数で解党を決定した。
■みんな所属委員どこへ… 野党再編の触媒になる!?
みんなの党は、野党再編を志向する浅尾慶一郎代表と安倍晋三政権への協力姿勢を崩さない渡辺喜美前代表の路線対立が収まらず、平成21年の結党からの歴史に幕を下ろす運びとなった。衆院8人、参院12人の所属議員が模索する身の振り方はバラバラ。雲散霧消しそうだが、結党の原点にあった政界再編の“触媒”となる可能性はある。
「ここから出て行け、この野郎」
国会内で18日に開かれた党役員会。意見を述べようと部屋に入った渡辺氏に近い三谷英弘衆院議員を、浅尾氏を支える水野賢一幹事長が怒鳴りつけた。ケンカ別れを象徴するシーンだ。
役員会は紛糾したが、解党を決める両院議員総会を19日にも開くことが多数決で決まった。役員会後、浅尾氏は「党の存続ということにはならない」と明言した。浅尾氏らが目指すのは民主党や維新の党を巻き込む形の野党再編だ。それが実現しなかった場合も、民主か維新のどちらかに合流したい考えの議員もいる。
一方、党の存続にこだわる渡辺氏は18日、「国会議員の都合で決めるのは手続きが間違っている」と指摘し、党大会の開催を主張した。170人を超える地方議員らを頼りにしたい考えのようだが、同調者は広がりを欠いている。
さらに、浅尾、渡辺両氏と距離を置く松沢成文参院議員は和田政宗参院議員と解党後に新党の立ち上げを模索する考えを表明した。次世代の党との連携が念頭にあり、5人以上が参画するとみられる。
政党交付金を原資とする10億円超の党の資産を「分党」することで分けようとする向きもあったが、水野氏は記者会見で「国会議員で山分けしようという不届きな考えはない」と語り、国庫に返納する考えを強調した。(産経)
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17769 みんなの党、解党を決定 古澤襄

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