■景気刺激策の定石も、この程度では効果が限定されると欧米経済誌
中国中央銀行は11月21日、唐突に利下げを発表した。一年物貸しだしを5・6%、一年物定期預金の上限を2・75%とした。
「工業生産が落ち込み、内需が弱いため、不動産市場の下落を今回の利下げで留めることはできない。資金需要がよわく、効果は限定されるだろう」と欧米のエコノミストは各紙に見解を述べている。
中国側は、これにより中小零細企業と農業へのてこ入れを狙うとするが、すでにデベロッパー、不動産関係、地方政府は限度一杯、借り切っているので、利下げの恩恵はない。
この時期の利下げはたしかに「サープライズ」ではあるが、「季節外れ」である。
杜父魚文庫
17789 中国人民銀行、突然の利下げは「サープライズ」というより「季節外れ」 宮崎正弘

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